2010年07月31日

薬の誕生物語  (1)

そもそも「薬を創る」とは一体、どんなことなのだろう?
創薬という研究分野が生まれた過程を見ながら、考えていこう。

普段はあまり意識することはなくても、たとえば風邪を患って熱や頭痛でウンウンうなさ
れたりすると私たちは健康のありがたさを実感します。

では、「病気」と「健康」の違いを知るところから始まります。
この違いを知って創薬のターゲットが定まってこそ、画期的な新薬も生まれてくるのです。

しかし、これまでの薬を見ると、なぜ効くのかが分からずに長年使い続けられ(!)、
近年になって初めてその作用メカニズムが分かった薬や、まったく偶然に発見された薬も
多いことが分かります。

偉大な発見というのは偶然にもたらされる場合もありますが、科学者たちの緻密な実験と
観察に基づくこも多いのです。

インスリンの発見は、始まりこそ予期しない偶然の発見からでしたが、その後の緻密な
実験の積み重ねてもたらされたものです。

糖尿病の人の尿は甘くて糖分を含んでいることは、昔から知られていました。
1889年に、ストラスプール医科大学のO.ミンコウスキーらは、別の目的でイヌの膵臓
を摘出したところ、そのイヌの尿は正常よりもはるかに多いグルコースを含んでいることを
偶然に発見し、糖尿病と膵臓の関係が初めて明らかになりました。




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posted by ホーライ at 17:44| Comment(12) | TrackBack(0) | 薬全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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